文化について
クック諸島は、文化圏としては「ポリネシア」に属します。ポリネシアの国々には「ハワイ」「ニュージーランド」「タヒチ」や「トンガ」「イースター島」などが含まれますが、クック諸島もこれと同じ文化圏となります。現地のマオリ語はハワイやタヒチの言葉とよく似ていますが、クック諸島の公用語は英語。文化人類学的にはよく似ているタヒチがフランス語圏なのに対し、日本人にはとても過ごしやすい国と言えます。ポリネシアの香りと英語の響きは、古き懐かしい半世紀前のハワイを思わせるという人もいるます。50年前と変わらず美しい自然と温かい人々との出会いは、クック諸島を旅する大きな魅力と言えます。
クック諸島の人々について
クック諸島の人々は、人口の約80%がクック諸島系のマオリ。ポリネシア直系の海洋民族です。文化人類学的にはアジアから船を巧み操って島々を渡ってきた人々が7世紀頃にクック諸島辺りに定住したとされています。大航海時代からこの地域を訪れる外国人を歓待する習慣があり、その温かいおもてなしの心は天下一品。また、住民の80%以上の人々が敬虔なクリスチャン。日曜日には着飾って教会を訪れます。日曜日にラロトンガ島に滞在するのなら、是非教会のミサに行ってみましょう!
クック諸島国内の移動について
国際線でラロトンガ島に到着したら、同じ空港から国内線「エア・ラロトンガ」で他の島へ移動する事ができます。ラロトンガに次いで最も多くの旅行客が訪れるのが「アイツタキ島」。抜群の透明度のラグーンで有名なこのアイツタキ島へは、国内線約50分のフライトで行く事ができます。ラロトンガとアイツタキ間は毎日数便が運航しているので日帰りも可能で、観光客には便利なデイツアーも用意されていますので、是非旅行会社に相談してみて下さい。
道路とレンタカーの運転について
クック諸島(主にラロトンガ島)での車の運転は非常に簡単です。 車は日本と同じく右ハンドルで左側車線を走行します。ラロトンガ島の中心部アバルア町の最高速度は40㎞で、それ以外は50㎞。クック諸島でレンタカーを借りるには、日本の運転免許証と国際免許(有効期限6ヶ月以上)が必要。飲酒運転は厳罰に処されますので注意して下さい。スクーターに乗りたい方は、借りる際に簡単な講習が必要。車を運転しない人には島を1時間で1周する路線バスが簡単でお勧めです(因みに、中古の『神奈中バス』も走っています!)。バスは島のどこでも手を挙げれば止まってくれ、どこでも降りることができます。ラロトンガ島の一周は約32kmですから、レンタカーでも安全・安心でドライブできますよ!
医療事情について
ラロトンガ島には施設の充実した医療施設があり、アイツタキ島とアチウ島には診療所があります。ラロトンガ島では救急医療対応が可能で、眼科医や処方箋薬局もあります。理学療法士や歯科医師も在住し、ニュージーランドで最先端の医療技術を学んだ医師のいる病院もあります。また、クック諸島には毒蛇や危険な生物は住んでおらず、昆虫類も無害なものがほとんどです。
治安について
クック諸島全体の人口が約18000人、首都アバルアのあるラロトンガでも12000人しかいません。誰もが誰をも知っている島では、悪いことはできません。また、島の住民の80%以上が敬虔なクリスチャンで、毎週日曜日のミサに通う。島の若い子でも、食事の前にはお祈りを欠かさないくらいです。シャイで、それでも人なつっこい島の住民は、どこか日本の片田舎の風景にある人々にも似ています。